うたの棲むところから、次の景色へ

バースデーワンマンライブから、2週間以上が経ちました。
あの時の時間は、身体の記憶としては、忘れてしまったのですが、次の景色に向かおうとしている身体が確かにあることを感じます。

改めて、来てくれた皆さん、応援してくれた皆さん、ありがとうこざいました。

3ヶ月ほど前、40歳を迎えるにあたり初めてのワンマンライブをすると決めて、どんなライブにするかをあれこれ考えました。
同時に、これからの自分の活動をどうしていこうか真剣に考えました。 

これから10年、20年歌を歌っていきたい。
表現者として生きていきたい。

そう思った時に、その為の環境を整えることをしなくてはと考えました。
環境とは、自分の活動や音楽のファンを沢山つくること。聞いてくれる人や応援してくれる人がいなければ、終わってしまいますから。
自分の音楽をもっと沢山の人に知ってもらいたい。恥ずかしながらこの歳になってようやくそんな欲が出てきました。
自分はこれまで、作品を作ることは模索しながら一生懸命やってきたつもりですが、作品をどう広めるかという戦略的視点が欠けていました。
音楽マーケティングのことや、今の音楽業界のこと、レーベルのことなど、いろいろ勉強しました。イベントに参加し沢山の業界の方と話したり、声をかけてくれた大阪のレーベルの方と話もしました。

自分なりにいろいろ悩んでいる時に、
あるブログの一文が、僕の心を貫きました。

それは、友人のミュージシャンが、SNSで
シェアしていた音楽プロデューサーの故佐久間正英さんのブログでした。

このブログの中で佐久間さんが、おっしゃっていた一連の文。これからの音楽産業の在り方についての箇所。

「音楽を演る、創る側にとってはとても楽な時代に向かっていく。そこは制約されることは無いから、形はどうであれ、いい方に動いていくきっかけにはなっていると思います。業界があって音楽が作られるのではなくて、音楽があってその周りが作られていくのだから、、、以下省略」

音楽があって周りが作られていく

この言葉に、僕は感銘を受けたと同時に、大変腑に落ちるものがありました。
今は、レーベルや音楽業界に入らないでも自由に発信出来る時代。
まずは、音楽がある。そこに人が集まる景色。音楽の原点を教えてもらった、そんな気がしたのです。

そうだ、ワンマンライブは、「うたの棲むところ」にしよう。
そして、そのライブのタイトルの曲は自然と生まれました。
ワンマンライブのイメージも自然と思い描けました。
音楽が生まれる景色を、一緒に共有できる、そんなシーンを浮かべて準備し、臨みました。

うたの棲むところへ

そうだ、そこに立っている  
そこから 歌が始まる 景色が始まる
君が見ている世界 僕が見ている世界
その間にあるのが   歌だ 

僕自身が、君自身が、うたの棲むところ

ありがとうございます
おかげで、またここから始めれられます。

来年は、フルアルバムを発表します。
勿論、自主レーベルからです。
モノノケユースケは、ゆっくりと確実に深まって広がっていきます。

これからも、宜しくお願いします。

また、お会いしましょう。
ありがとう。愛してます。

「うたの棲むところ」
作詞作曲 モノノケユースケ

音楽も 年をとったみたいだな
少しきゅうくつになってしまったみたいだ
僕も随分 年をとってしまったな
鏡に映った 汚い音符の顔    

きっと未来は明るいんだって思ってた
そんな気持ちも無くなってしまうのかな
君も沢山 年をとってしまったね
僕とは違って 今でも 綺麗だなあ

命を燃やす イメージを飛ばす
祈りの先に 音楽は

心に刻む 景色を描く
リズムの先に 音楽は

きっと始めに 音楽があったんだな
そこに人びとが集まって来たのかな
誰かが最初に リズムを鳴らしたんだな
そこでメロディが 産まれたのかな

遮るものなどここにはないのさ
君だけの歌をここで 響かせて

命の限り イメージを燃やす
リズムが走り メロディが歌いだす

理屈を超える 景色を描く
誰も知らない 新しい世界

記憶の中に タマシイを宿す
誰かが歌う 音楽を

叫びの中に リズムの中に
祈りの先に 音楽は

ランラララン

きっと始めに音楽があったんだな
そこに人びとが集まって歌い出した


写真撮影・編集 山田夏蜜

モノノケユースケ Official WebSite

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